母ユスティナの命名日を祝っ てショパンが贈った言葉ファクシミリ。1817年6月16日、(ワルシャワ)(縦18センチ、横12セ ンチ、ワルシャワ、フレデリック・ショパン協会蔵)
1817年6月16日のショパンの母ユス ティナの命名日を祝って7歳のショパン書いたカードです。四辺に優雅な打出し模様のある用紙 の上に、ショパンの字で4行に書かれています。
「ママ、どうか僕のお祝いの言葉を受け 取ってください!神様、どうか僕の願いを聞いてください。ママがいつまでも幸福で、元気に長 生きできますように。フリデリック・ショパン」
四行詩の詩型をとり、aabbの韻を踏んで いるといいます。
ショパンは6歳の時に、父ミコ ワイに贈ったカードも残ってます。
いずれも、この年齢の子供が書いたにしては文字がと てもきれいで整っており、韻を踏んだ詩の形式をとった内容も目を見張るものがあります。
ショパンは音楽のみならず、絵の才能もあり、ショパン自身が描いたスケッチが何枚か残って いますし、新聞記事に見立てた家族宛の近況報告からは文才も伺えます。また、物まねがとてもうまく、俳優にスカウト されるくらい演技力があったという話もあります。
さすが、多才なショパン、天才ショパ ン!7歳で作曲するくらいですから、このようなお祝いカードを書くことなどは朝飯前だったのかも知れま せんね!