ショパンの髪の毛

これは、ワルシャワ博物館所蔵されているショパンの髪の毛です。
包みのうえにショパンの姉ルドヴィカによる鉛筆書きの注として「防腐処理済み、ショパンの毛髪」と記しています。
 
この写真からは、ショパンの髪の毛の色はブラウンがかった金髪のように見えます。防腐処理や経年変化による変色もあり得るのかも知れませんし、光の加減によっても色合いは違って見えますから、はたして生きていたときのショパンの髪の毛の色とまったく同じかどうかはわかりません。
 
パリ警察発行のショパンのパスポートによると、ショパンの髪の毛の色はブロンドとなっています。
 
また当時の人の証言では、ショパンの髪の色は、完全な金髪ではないけれども、かなり金髪に近いブラウンだった、と言われています。
 
ショパンの髪の毛は他の場所にも残されています。恋人だったジョルジュ・サンドのノアンの館の意外な場所にあります。ここでは、サンドが書いた台本にそって、ショパンが即興で伴奏をつけるという人形劇が披露されていました。この劇で使う人形は手作りで、人形本体はサンドの息子モーリスが、洋服はサンド本人が作りました。また、おもしろいことに、人形の頭髪は、当時この館を訪れていた多くのゲストたちの毛を少しずつ集めて作っていました。この中にショパンの髪の毛もあるそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です